概要
Tableau2025.2にて新機能、Dynamic Color Rangesが追加されました。
https://www.tableau.com/products/new-features
色の開始、中央、終了にパラメーターが使用できます。アクションなどでパラメーターを変化させることで、色の範囲などを変化させることが可能になりました。

出来るようになったこと
サンプルスーパーストアにて数量を可視化した地図の例です。このように東京や大阪などの外れ値があると他の地域の関係性が分かりにくくなっていました

Dynamic Color Rangesを使用すると、選択範囲のみで色を表現することができます。

またこのようなハイライト表においても、近い値での関係性(「家具」のカテゴリなど)が分かりにくくなっていましたが、

Dynamic Color Rangesを使用することで、効果的に視覚化することができます。

使用例(サンプルスーパーストアの数量の表示)
- 色を保存するためのパラメーターを作成します。今回は色の開始、色の終わりをコントロールするため、2つパラメーターを作成します。
- 色の編集にて、開始と終了に作成したパラメーターを指定します。
- ダッシュボードに移動し、アクションを作成します。今回は色の開始と終わりのパラメーターをコントロールしたいため、2つアクションを作成します。
ターゲットパラメーターには変化させるパラメーター、ソースシート、ソースフィールドには色を対応させるワークシート、メジャー(今回は数量)を指定します。
集計は下記を使用します。
・色の開始→最小値や第1四分位数
・色の終わり→最大値や第3四分位数
- 選択範囲での色表現が可能になりました。
💡このケースの場合、ダッシュボードのアクションを使用するためワークシート内では機能しません
おわりに
Dynamic Color Rangesはパラメータを使用しているため、複数ワークシート間での色の共有も可能です。この機能により、ユーザーが指定した範囲で色表現することができるようになります。色による視覚化は地図やヒートマップなど様々な場面で有効ですので是非ご活用してみてはいかがでしょうか。
株式会社キーウォーカーでは、Tableauのダッシュボード作成や導入に加え、トレーニングや内製化支援も行っております。お困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせください。