【Dataiku】データ分析未経験者が「Dataikuコアデザイナー」を取得してみた結果
1. データサイエンス未経験者でも取得可能! Dataikuコアデザイナー資格とは

「データ分析」の必要性は理解していても、プログラミングや高度な統計知識の習得がハードルとなり、最初の一歩を踏み出せずにいる企業や担当者は少なくありません。
Dataiku(データイク)は、専門知識がなくても、マウス操作だけでデータの加工や分析、さらには機械学習モデルの構築までを直感的に行えるノーコード/ローコード環境を提供します。
Dataikuのもう一つの大きな魅力は、この高度なツールを誰でも無料で学べるオンライン環境、「Dataiku Academy」が充実していることです。
本記事では、この無料学習環境を最大限に活用し、Dataikuの基本操作スキルを証明する公式認定資格「Dataikuコアデザイナー」について詳しくご紹介します。
この資格は、データサイエンスのバックグラウンドがない方でも、週末の2日程度の集中学習で十分に取得が可能です。以下では、Dataikuの導入を検討されている方に向けて、実際に資格を取得してみた結果わかった、具体的な試験情報と合格のためのポイントを徹底的に解説します。
2. Dataikuコアデザイナーとは?難易度・費用・試験形式を徹底解説

Dataikuコアデザイナー資格は、Dataikuの学習を始めるすべての方にとって、最初に目指すべき目標です。
資格の立ち位置と取得のメリット

この資格は、Dataikuの基本操作スキルと、Dataikuを用いたデータ分析フロー(Flow)の構築能力を証明します。
取得することで、Dataikuの基本的なUIの理解、データのインポート、簡単な前処理、および分析結果の可視化ができるようになり、社内のデータ分析プロジェクトへの参加意識とスキルアップの大きな足がかりになります。特に、Dataikuコアデザイナーは、ツールの敷居の低さを体感するための最適な入口です。
難易度と試験形式
Dataikuコアデザイナー資格は、Dataikuの認定資格の中でも最も基礎的な位置づけです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 設問の数 | 25問 |
| 試験形式 | 多肢選択式 |
| 制限時間 | 60分 |
| 合格スコア | 80% |
| 最大受験回数 | 無制限 |
| 受験費用 | 無償(Dataiku Academyの受講自体も無料) |
出題範囲は、Dataikuのインターフェース、データセットの取り扱い、データの準備(Data Prep)、フローの基本的な操作など、ツールの基本的な使い方に集中しています。専門的な機械学習アルゴリズムの知識は問われません。
また試験は何度でも受験することが可能なため、一度で合格できなくても繰り返し受講してみましょう!
3. 【Dataiku Academy活用】Dataikuコアデザイナー合格のための具体的なポイント
Dataikuコアデザイナーの学習で最も重要なのは、Dataiku Academyという無料の学習環境を最大限に活用することです。
以下の画像のようにDataiku Academyでは資格を取得するために必要な学習素材が準備されており、動画+ハンズオン形式で学習を進めることができます。

資格取得は学習含めて「2日程度」で可能
公式が推奨する学習時間は約3.5時間とされていますが、これはあくまで知識のインプットにかかる最短の時間です。Dataikuに初めて触れる方であれば、知識の定着とハンズオンによる演習時間が必要です。
今回受けてみた感覚では、週末などまとまった時間を見つけて、2日程度じっくりと取り組めば問題なく合格できると思います。Dataiku Academyのコースを視聴しつつ、実際にDataikuの環境(無料版も利用可能)で手を動かしながら演習問題に取り組んでいけば無理なく進めていけると思います。
試験を受けてみてわかったこと
試験は、事前に準備したプロジェクトをもとに、その内容とDataiku Academyで学んだ内容から出題されます。実際に試験を受けてみて、準備したプロジェクト以外にも重要だと感じたポイントを以下にまとめました。
-
・「なぜこの操作が必要か?」を問う出題
単にツールの機能を知っているかだけでなく、「その機能を使う理由」、つまり裏付けとなるデータ分析の基本的な考え方を問う問題が多いです。例えば、データセットの「探索」タブでアクションが速く結果を返すのは、データセットのサンプルに対してのみ実行されるためである、というDataikuの基本特性に関する理解を試す問題が出題されます。 -
・レシピの適用方法を問う実務的な問題
複数のデータセットを特定の条件で結合し、必要な情報を持つ新しいデータセットを作成するには、どの「結合の種類」を選ぶべきか、といった、実務的なデータ操作をどのレシピで実現するかを問う問題が頻出します。 -
・ビジュアルツールの適切な選択
データの可視化において、特定の目的(例:列の分布の観察)を達成するために、「ヒストグラム」「散布図」のどれが最も適しているか、といった、分析結果を正しく伝えるための知識も問われます。
特に2点目の、どの「結合の種類」を選ぶべきかといった実務的な問題は、Dataiku Academyの内容を十分に理解していないと回答が難しいと感じました。理解が曖昧な部分については、講義を繰り返し受講して、単なる操作手順だけでなく、理解を深めることが重要です。
合格のための3つの鍵
- 用語の正確な理解: 「Dataset(データセット)」「Recipe(レシピ)」「Flow(フロー)」など、Dataiku独自の用語が問われます。これらが持つ意味と役割を正確に理解しましょう。
- UI操作の習熟: どこにどの機能があるか、基本的なデータ前処理(フィルタリング、結合など)をDataikuのインターフェース上でどう行うかを繰り返し練習します。
- ハンズオンの徹底: Academyの動画を見るだけでなく、必ず手を動かして操作を試すことが重要です。操作を体で覚えることが、試験での解答スピードに直結します。
4. コアデザイナー資格はビジネスにどう活きるか?
Dataikuコアデザイナーを取得することは、単なる合格証を得る以上に価値があります。
この資格が証明するのは、「自社のデータに直接アクセスし、プログラミングなしで前処理や分析を完結できるスキル」です。つまり、データサイエンティストに頼らずとも、現場の担当者自身がスピーディーにデータを使えるようになるということです。
Dataikuの導入を検討されている企業様にとって、この資格取得は、データ活用を一部の専門家に限定せず、社内全体で推進できる体制の強力な証拠となり、導入を進めるうえでも役立つのではないでしょうか。
- データ活用における専門家依存からの脱却が促され、社内のデータ分析の内製化に貢献できます。
- Dataikuの次のステップである「ML Practitioner」などの上級資格に挑戦するための強固な土台となるでしょう。
5. Dataikuを活用し、データ分析の内製化を加速させませんか?
Dataikuは、データサイエンスのバックグラウンドがない方でも、無料の学習環境を通じて手軽にデータ分析に取り組める、非常に強力なプラットフォームです。Dataikuコアデザイナー資格の取得は、その効果をすぐに実感できる最初のステップです。
しかし、Dataikuの導入や、コアデザイナー資格取得後の全社的な活用を進めるにあたって、以下のような課題を感じていませんか?
- ✅ Dataikuの導入を検討しているが、最適な活用方法がわからない。
- ✅ Dataikuを導入したものの、社内でデータ分析を内製化するためのトレーニング計画やノウハウがない。
- ✅ Dataikuの機能を活用して、より高度なデータ利活用やAIプロジェクトを進めたいが、スキルが足りない。
これらの課題は、Dataikuの導入・活用支援のプロフェッショナルにご相談いただくことで、スムーズに解決可能です。
Dataiku導入・活用における課題はキーウォーカーにご相談ください
弊社では、Dataikuの導入、環境構築、お客様に合わせたトレーニングの実施、内製化支援、そして資格取得サポートまで、貴社のDataiku活用をトータルで成功に導く支援サービスをご提供しています。
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