株式会社日立ハイテク様 導入事例

データドリブン経営への変革:日立ハイテク様に学ぶ、BI活用とデータ基盤構築のベストプラクティス

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導入事例:株式会社日立ハイテク様

株式会社日立ハイテク
データアナリティクス部 星野 様

「知る力で、世界を、未来を変えていく」という企業ビジョンのもと、1万5000人規模のグローバルネットワークで事業を展開する株式会社日立ハイテク様。同社では2018年から大規模な業務改革(DXプロジェクト)を推進し、現在はその基盤を活かした「DDM(データ・ドリブン・マネジメント)」の実現に注力されています。
膨大なデータをいかにして現場の意思決定に繋げ、組織文化として定着させていったのでしょうか。今回は、デジタル推進統括本部 データアナリティクス部の星野様に、ツール選定の背景からデータ基盤の構築、そして人材育成に至るまでの歩みについてお話を伺いました。


SACとTableauの”共存”が鍵。市民開発を停滞させない「役割分担」の最適解

ーーデータドリブン経営(DDM)を推進する中での課題は何でしたか?

星野様

星野様:
 2022年〜23年頃にDDMを本格始動させた当初、弊社でメインのBIツールとして活用していたのはSAP Analytics Cloud(SAC)でした。しかし、SACは多機能である反面、現場のユーザーが自らダッシュボードを作成する「市民開発(セルフBI)」を進めるには難易度が高く、IT部門がレポート開発を一手に引き受けざるを得ないという状況がありました。
 全ての要望にIT部門が対応するのは非現実的でした。そこで、現場のユーザーが直感的に使いこなせるツールとして「Tableau」を選定しました。SACを完全に置き換えるのではなく、予算管理などのプランニング機能はSAC、ユーザー部門による自由な可視化と分析はTableau、という具合に役割を明確に分けることで、セルフBIの加速を図りました。


データファブリック構想で「分断されたデータ」に横串を通す

ーーシステム間のデータ分断にはどのように対処されましたか?

星野様:
 基幹システムのSAP S/4HANAをはじめ、Salesforce、Oracleなど、データが様々な場所に分断されていることが大きな障壁でした。これらを横串で連携させるため、「データファブリック構想」を打ち出し、SAP Datasphere上に仮想的にデータを集約する基盤を構築しました。
 Datasphere内にビジネスに即した分析モデルを構築し、それをTableauで可視化する。このスキームにより、ユーザーは複雑なシステム構成を意識することなく、必要なデータにアクセスできるようになりました。
 また、データ活用の障壁となりがちな「権限」についても方針を刷新しました。「データのオープン化」を掲げ、原則としてクリエイター権限を持つユーザーは全てのデータを見られる環境を整え、閲覧制限はポータルサイト側で制御するという柔軟な運用へと舵を切りました。


「伴走支援」で加速したアジャイルなダッシュボード開発

ーーキーウォーカーへ支援を依頼された経緯と、そのポイントは何でしたか?

星野様

星野様:
 正直なところ、当時はTableauの活用について手探りな部分もあり、「そんなに簡単にできるものなのか」と半信半疑な気持ちもありました(笑)。しかし、実際に支援が始まると、こちらの要望を話しているその場でダッシュボードが次々と形になっていく。その圧倒的なスピード感には衝撃を受けました。
 また従来のシステム開発のように「一度持ち帰って検討する」のではなく、目の前で作り上げていくアジャイルなスタイルをスモールスタートで体感できたことで、「これならいける」と確信に変わりました。
 支援における大きなポイントは、単にダッシュボードを作成するだけでなく、「Tableauらしさ」を活かしたコミュニティ形成や、ノウハウを社内に継承していく仕組みづくりを重視してくれた点です。


「未来を予測し、アクションを生む「予測経営」へ

ーーこれからの展望について教えてください。

星野様:
 2025年度には、データ活用を全社へ広げインサイトを提供するための専任組織「データアナリティクス部」が新設されました。次なるステップとして、AI活用を見据えた基盤「BDC(Business Data Cloud)」の導入を進めています。
 これまでの「過去から現在を見る」分析にとどまらず、データを基に未来を予測し、具体的なアクションに繋げる「予測経営」の実現が目標です。変化には常に壁が伴いますが、社員一人ひとりが「楽しく、夢中になりながら」データを使いこなし、新しい価値を生み出せるような組織文化をより強固なものにしていきたいと考えています。


ーーこの度はお時間頂きありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

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