【Dataiku14.1新機能】Dataiku初心者必見!学習コストを劇的に下げる「Ask Dataiku」完全ガイド

(2025年8月12日) Dataiku DSS 14.1がリリースされました!!!!

Dataiku DSS 14.0ではUI関連が大幅に刷新され、使用感が改善されています。対して、今回の14.1では、機能面での大きなアップデートがいくつかありました。

主なアップデート内容はこちら

中でも、Dataiku初心者の強い味方となる注目の新機能「Ask Dataiku」についてご紹介します!

 

Ask Dataikuとは?

Ask Dataikuとは、Dataiku画面上のチャットボットに対しチャット形式で質問を行い、回答と参考ドキュメントのリンクを確認できる機能です。

今回はAsk Dataikuに色々な質問を投げてみました。

結果を以下にまとめます。

質問のタイプ 回答 期待した回答が来るか 備考
レシピの作り方 具体的なレシピの作り方を参照元とともに回答してくれる 日本語で、という指示を明記しなければ英語で回答されることが多い
機能の場所 機能の場所を教えてくれる 提示してくれるソースも含め説明がテキストベースなので、具体的なアイコンや場所が分からない時があるので注意
追加質問 これまでの文脈を汲んだ回答をしてくれる
Pythonレシピの実装方法 動作するコードを出力してくれる
プロンプトレシピの作り方 不完全なプロンプトを生成 回答してくれないケースもあり プロンプトについては自作するか、他のLLMサービスで生成するのが現状は良さそう
プロジェクトの仕様 データの中身 環境の設定内容 データのありかなど 探し方や、一般的な内容しか返ってこない プロジェクトやデータの内容は回答してくれないため、注意が必要
 

このように、Dataikuの仕様に関わる質問であればチャット形式で気軽に質問してクイックに課題解決することが可能です。

ただ、Dataikuの仕様ではないデータセットの置き場所などの情報については、探し方の提案などを行ってくれるだけで、データの置き場所やプロジェクトで実装している内容などを説明してくれる機能ではないので注意が必要です。

Ask Dataikuを使ってみる

Ask Dataikuは画面右上の「?」アイコンから、Ask Dataikuをクリックすることで利用が可能です。

 

【質問①】レシピの使い方

例えば、

「議事録のデータから担当者とネクストアクションの抽出を行うにはどんなレシピを実装すればよいですか?」

という質問をすると、以下のような回答が返ってきます。

回答は英語で生成されることが多いですが、

「日本語でお願いします。」

と指示するときちんと日本語で回答してくれます。

【質問②】機能の場所

「シナリオ機能はどこに有りますか?」

という機能の場所を確認する質問については場所を説明してくれました。

【質問③】データセットへの接続手順

下記のようなデータセットへの接続手順に関する質問についても詳しい手順を回答してくれます。

「BigQueryのデータセットに接続する手順を日本語で教えてください。」

ただし、「管理」メニューなどクリックすべき場所についてはテキストで連携されるため、場所が分からない時がありました。

その場合も、追加質問や回答下部の「Sources」ボタンで提示されている情報源のリンクを閲覧することで、詳細な回答を確認することができます。

【質問④】文脈を理解してくれているかの確認

チャット内のこれまでの会話履歴を理解している前提の質問をしても、文脈を汲んだ回答をしてくれます。

【質問⑤】作成しているプロジェクトやデータなどに関する質問

当然ですが、プロジェクトの内容や環境の設定の内容、データセットのありかなどの環境独自の内容については探し方や一般的な内容についての回答を返し、具体的な内容や場所は回答してくれません。

【質問⑥】Pythonレシピのスクリプトに関する質問

Pythonレシピで使用するスクリプトについては、動作する高品質なものを出力してくれました。

【質問⑦】プロンプトレシピのプロンプトに関する質問

最後に、プロンプトレシピで使用するプロンプトについては、読み込む列を指定するためには{{読み込みたい列}}という形で指定する必要が有る、などの情報を考慮してくれていないのと、添付画像の回答を得るために何回かリセット、やり取りを繰り返したので、まだ知見として保持していないか、学習しきれていない可能性が有ります。

まとめ

Dataiku 14.1で新しくリリースされた機能「Ask Dataiku」を使用することで、カスタマーサポートに問い合わせることなく、簡単な課題をクイックに解決することが出来るようになりました。

新しいユーザーのオンボーディングを加速したり、あまり使わない機能の場所や仕様をさっと確認するといった活用に最適です。みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか。

また、色々な質問を行った結果、2025年8月現在以下の注意点が有りそうです。

  • 「日本語で説明してください」などの指示は必須
  • 仕様に関する質問はテキストで回答が返ってくるため、対応するアイコンやボタンの場所などが分からないことが有る
  • Dataikuの仕様については回答してくれるが、実装しているプロジェクトやデータの中身については回答してくれない
  • プロンプトレシピで使用するプロンプトについては即利用可能なものは生成してくれなかった

Dataikuでは他にも、

  • 対話形式でレシピを作成するGenerate Recipe機能
  • 準備レシピのプロセッサを作成する機能

などの生成AIを使って開発を加速するための様々な機能と、

  • 生成AIを用いてデータをより高品質なものにするLLM Mesh機能
  • 生成AIを用いて資料作成やメール配信、データ探索などのタスクを実施するAIエージェント機能

などの生成AIを既存のデータ分析に組み込むための様々な機能が存在しています。

詳しくは、以下のブログを確認してください。

Dataiku新機能 LLMメッシュをつかってレビュー分析をやってみた

Dataiku LLMメッシュをつかってRAGをつくってみた

DataikuでのLLM Recipesを活用した単語帳を作成してみた

Dataiku 13.4 機能紹介 AI Agent~LLMの応答の高度化

株式会社キーウォーカーではデータサイエンティストによるDataikuの伴走支援や構築、QA、教育のサービスを行っております。 分からないことが有りましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

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