【レポート】Agentforce World Tour Tokyo 2026 DAY2

ザ・プリンスパークタワー東京で開催された「Agentforce World Tour Tokyo 2026」DAY2のセッション内容についての紹介です。「人とAIエージェントが協働し、あらゆるビジネスを再定義する」というテーマのもと、DAY1以上の盛り上がりを見せ、AIエージェントを活用した新たな未来の形について数多く提示されていました。

今回もDay1同様に参加した弊社メンバーのフィードバックをもとにDAY2の主要セッションを凝縮し、新しい未来のビジョンについてお届けします!

公式サイトはこちら:Agentforce World Tour Tokyo 2026

本記事でカバーしているセッション

 

DATA Saber 10,000人への挑戦〜熱狂コミュニティをデータで加速する方法〜

会社のデータ文化を変えるため、Tableauの日本コミュニティから生まれた独自の認定制度「DATA Saber」。この1年の実践をもとに、コミュニティの成長をどのように捉え、施策につなげてきたのかを具体的に共有されたセッションです。コミュニティを持続的に成長させたいすべての方に向けての内容です。

内容まとめ

  1. DATA Saberについて、制度内容、求める人材、現在の取得人数について説明された。
  2. DATA Saberのコミュニティの課題として、「運営が各担当者に依存している」、「担当者が別々に行動している」、「行動指針の共有する場がないこと」が挙げられ、それに対し、「DATA Saber Council」というコミュニティの方向性を決める場を新たに結成するなど、解決に取り組んだことが報告された。
  3. DATA Saber取得人数10,000名という目標に向けて、「Contents」、「Engagement」、「Promotion」、「Operation」という4つについて、2026年の挑戦内容が共有された。

主要メッセージ

DATA Saber認定制度について

DATA Saberの特徴として、単なる技術力だけでなく、会社やパブリックでの登壇・発信活動といった文化を広める力も求められることが挙げられます。

2025年の成果について

DATA Saberの2025年の成果として、「育成の再現性を高め、規模を拡大」、「属人化から仕組化へ」、「対外発信・外部連携の拡大」が挙げられます。

試行錯誤から見えた成功のカギ

成果を生み出すためには、「コミュニティとしての文化を作る・継承する」、「キーマンとなりそうな人を巻き込む」、「定期的な振り返りとネクストアクションの決定」が必要になることが共有されました。

 

そのデータは信頼できますか?〜Tableau活用を支える全社の経営分析基盤づくりの実践〜

NTTデータグループでは、Snowflake、Informatica、Tableauを用いてデータ活用基盤の構築と運用の推進をしています。本セッションでは、業務横断でのデータ整合性チェックなど、信頼できるデータを実現するための具体的なポイントを実践事例に基づいて紹介されました。

内容まとめ

  1. NTTデータグループが、Snowflake、Informatica、Tableauを用いた経営分析基盤構築の実践について紹介していた。
  2. データモデリング、継続的インテグレーション、自動チェック、コンテンツ集約の施策運用後に業務横断での数値不整合問題が発生していたが、基幹システムや業務ルールまでを含めた改善により、データ品質についての問い合わせ件数を70%削減することに成功した。
  3. 信頼できるデータ基盤の構築過程で蓄積した業務知識やデータの関係性から、今後、AIを信頼して活用できる経営分析基盤へ発展させていくことが次の挑戦であると展開していた。

主要メッセージ

データの価値は「意思決定に活用」して意味を持つ

意思決定に活用するには、正確なデータ基盤を作成するだけでは、不十分です。利用者がデータを信頼し意思決定につなげて初めて意味をもつため、実現には複数システムを巻き込みながらの改善活動が重要になります。

「利用者が信頼して意思決定できる」整合性の重要性

分析基盤だけで完結するのではなく、基幹システムや業務運用、マニュアルまで含めて改善を実施し、整合性の確保に取り組むことが重要です。これが「利用者が信頼して意思決定できる」形につながります。

 

セルフサービスBIで実現する「データドリブンな組織づくり」ー日立製作所が実践した顧客価値最大化に向けた営業DXー

株式会社日立製作所内の展開を担うコーポレート営業部門と、現場で実践するエナジーセクター営業部門の2つの視点から変革の軌跡が共有されたセッションです。「データ基盤」、「人財育成」、「文化醸成」の3本柱を軸に現場主導でインサイトを創出し、顧客価値を最大化する「データドリブンな組織づくり」の実践ノウハウについての内容です。

内容まとめ

  1. 事業分野が広く、全社共通のダッシュボード作成が非現実的であったため、部署ごとにダッシュボード作成ができるようにしたいという背景があった。
  2. セルフサービスBI導入に向けた取り組みとして「データ基盤」、「人材育成」、「文化醸成」という3つの観点で着手し、加速的な導入を実現をした。
  3. セルフサービスBI導入後、BI活用が営業全体に拡大し、様々なシーンでデータが活用されるようになった。

主要メッセージ

ビジネスユーザーにとって使いやすい環境

セルフサービスBIは、ビジネスユーザーを起点とし、営業の主要ツールであるSales Cloudの「スナップショットデータ」と「サンプルダッシュボード」を充実させることでビジネスユーザーにとって使いやすい環境づくりを心がけたことが共有されました。

トレーニングの価値の最大化

Tableauトレーニングをビジネスに直結するためには、参加者が自発的に取り組む必要です。そこでユーザーニーズを取り込んだ実務ベースのサンプルダッシュボードを短時間で作成することで、ユーザーがトレーニング終了後のビジョンを想像できるようにしたと主張されました。

社内コミュニティの立ち上げ

ビジネスユーザーが日々のダッシュボード開発における疑問点の解消、Tableauの最新動向のキャッチアップ、情報交換などができるコミュニティを立ち上げ、継続的な活動を推進しています。

 

【Vibe Coding時代の新標準】Agentforceで会話型AIエージェントを構築!Testing Centerによるテスト自動化と運用設計の完全ガイド

本セッションでは、AgentforceにおけるAIエージェントの開発手法から、自律型AIエージェントの大規模テストが可能なAIエージェントライフサイクル管理ツールである「Agentforce Testing Center」を活用した会話品質のテスト自動化までを詳説しています。品質とスピードを両立し、安全なAIエージェント運用を実現するための実践的なノウハウが紹介されていました。

内容まとめ

  1. Agentforce Vibesを中心としたSalesforceのAIエージェント開発ライフサイクルが紹介され、安全で高速な開発環境の実現が示された。
  2. Salesforceプラットフォーム上で直接的に動作する開発管理ツール群により、メタデータ管理からテストまでスムーズな連携が可能になる。
  3. スピードと信頼性を両立するため、Einstein Trust LayerによるデータプライバシーとマスキングでAIコーディングを安全に実施可能になると提言した。

主要メッセージ

スピードと信頼性の両立

AIエージェントを開発するのに必須となっているVibe Codingの課題として、スピードと信頼性の2者択一を迫られているが、Agentforce Vibesでは、このスピードと信頼性を両立できる形になったことが強調されました。

開発ライフサイクルを一元管理

Salesforce上で、メタデータの管理から本番運用テストまでの流れを一元管理が可能であり、スムーズな連携が可能になりました。

 

【三菱電機登壇】AIエージェントの力を、組織の力に。MuleSoftで実現する『信頼』と『アジリティ』を両立したエージェント時代のシステムアーキテクチャ戦略

本セッションでは三菱電機様の事例を取り上げ、AIエージェント時代におけるデータ基盤設計のアイデア等を実運用の形態を踏まえて紹介が行われました。

内容まとめ

  1. 事例紹介の中でAIエージェントの活用によって、業務上での運用における業務効率向上などのメリットが提示された。一方で運用における課題も存在していることを説明している。
  2. データ一元化とAIエージェントの活用において、鮮度の高いデータを用いたデータ分析を行うためには基盤構造のアーキテクチャも重要である。今回はデータ連携の部分でMulesoftを活用した事例として紹介された。
  3. AIエージェントの活用によってデータ分析の効率化が実現する事例などが紹介される一方で、これからAIエージェントが適切に活動できる基盤、すなわちAI Readyなデータ基盤を構築する上での重要なポイントについて触れられた。

主要なメッセージ

データガバナンス整備の意義

データ基盤を構築しAIエージェントを活用する上で、データガバナンスの整備を充実させることがエージェントの十分な運用のために必要であることが事例を交えて強調されました。

AI Readyなデータ基盤の構築に向けた注力すべき箇所

本セッションでは、AIエージェントが活用できる環境を構築する上で、データの蓄積の方法やデータの整備に企業が取り組むことが価値を生む行動となると主張されました。

 

エージェント時代に求められる新たなデータ分析スキルとは― AIエージェントと共創する次世代のアナリスト像

このセッションでは、AIエージェントの台頭によってデータアナリストに求められるスキルセットが変容する様子を、実際のTableau関連製品の機能例などを挙げて説明されました。

内容まとめ

  1. Tableauを含むSalesforce製品が、MCP(Model Context Protocol)の利活用によってシステムを横断したデータ活用が可能となり、AIエージェントの活動幅が広がった。
  2. AIエージェントによるデータ分析が実現する状況の中で、データアナリストの役割も従来の役割から変容すると説明されている。

主要なメッセージ

AIエージェント時代におけるデータガバナンス整備の意義

AIエージェントの活用時代において、データ分析業務はAIエージェントと共創する形態へシフトしています。その中でAIがデータを正しく理解させるためには、データガバナンス整備が不可欠であるということが強調されています。

Tableau製品でできるデータガバナンス整備とは?

データガバナンス整備において、TableauではTableau Semanticsやナレッジグラフ等の機能を利用することで、データに対して意味付けを行うことが可能です。各指標のデータに意味づけが行えることによって、AIエージェントはデータを正しく理解することができます。この結果、人とAIエージェントが連携してダッシュボード作成などの活動が可能になるというような将来のビジョンについて説明が行われました。

アナリストの役割の変化

従来のデータアナリストの役割はダッシュボードを制作する作業者でしたが、これからはAIエージェントと伴走する上でデータの意味などを正確に整備するスキルが必要な技術者へ変わると考えられます。データの正確性の担保によってAIが誤った回答を導くことを抑制するため、この役割は不可欠です。

 

「ねえ、Slackbotってこれからどう進化するの?」AIエージェント時代のSlackロードマップ先行公開

本セッションでは、Slackbotが「回答者」から自律的な業務フローを実行するビジネスの相棒へ進化していく様子をデモ形式も踏まえながら紹介されていました。

内容まとめ

  1. SlackがAIエージェント時代の働く場所として進化し、SlackbotがMCP(Model Context Protocol)経由で外部ツールと連携可能になることを提言していた。
  2. 従業員1人1人の業務文脈を理解し、CRM(Customer Relationship Management)更新・カレンダー調整・見積作成などをSlack内で完結できる「Agentic WorkOS」構想を発表した。
  3. デモでは、営業担当者が朝の優先順位付けから商談準備・トラブル対応まで、すべてSlackbotと対話しながら実行する未来の働き方を実演していた。

主要メッセージ

Slackbotの進化:考えて調べ、つないで動く

仕事の文脈、トーン、スタイルをすべて理解したうえで、従業員1人1人にパーソナライズした形で回答を送れるようになります。さらに、顧客との打ち合わせメモや名刺をSlackに渡すことで要約やレコード登録を将来的にできるようになり、組織全体の生産性の向上につながります。

MCPによる外部連携が可能

Slackbotをホストとして、MCP経由で必要な外部ツール、システム、エージェントを呼び出せるようになります。さらに、GitHubやSalesforceなどの外部ツールもSlackbot内で操作可能になることが説明されました。これにより、アプリ間で行き来していた業務がすべてSlack内で完結できるようになります。

 

Viz Rookies – 次世代のデータドリブンスター決定戦

厳しい予選を勝ち抜いた学生たちが、Tableauとともに「データが導く地域活性化」についてプレゼンテーションを行い、競い合うViz Gamesの学生版が日本に上陸です!

内容まとめ

  1. チーム「まいぺーす」、「ymtlab」、「ぬれおかき」の3チームが「若年層の地域定住」についてTableauで作成したVizをもとに5分間のプレゼンテーションを実施した。
  2. 審査員、視聴者による投票の結果、優勝は、会津の若者定住政策についてプレゼンテーションを行ったチーム「ぬれおかき」に決定した。
  3. 神戸市のデータ活用人材の育成についての取り組みが紹介された。

主要メッセージ

参加学生へのメッセージ

人口減少、福祉、防災などの行政課題にデータを使いながら挑戦ができることを説明していました。また、2026年9月2日にスマートシティ in 神戸 2026が開催されるため、行政DXを体感したい方はぜひ参加してほしいと説明していました。

次回大会の告知について

2026年8月上旬にViz Gamesの予選、11月に決勝大会が開催されることを告知していました。これらはTableauウェブサイトやXでも告知予定があるそうです。

 

おわりに

以上、参加メンバーのメモをまとめ、Agentforce World Tour Tokyo 2026 DAY2のハイライトをお届けしました。

2日間のイベントで、AIエージェントと人が協働した新しいビジネスの形に変革化していくと確信しました。その一方で、AIエージェントを使いこなすための「データ基盤整備」、「データ活用の先にある目的の明確化」の重要性が今まで以上に高まっていると認識しました。こうした学びを踏まえ、弊社としてもデータ基盤支援や要件整理の強化に一層取り組んでいきたいと思います!

今後も、イベントや最新情報の発信していく予定ですので、ぜひご覧ください!

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