【Looker最新アップデート】Gemini 連携の深化とダッシュボードの機能強化を解説
Google Cloudが提供する次世代BIプラットフォーム「Looker」において、最新バージョンの注目アップデートが発表されました。
今回のアップデートの注目ポイントは、「生成AI(Gemini)を活用した会話型分析の進化」と「ダッシュボードの利便性の向上」です。進化を続けているLookerはこれまで以上に使いやすくなりました。
本記事では、データ活用をさらに加速させる注目の新機能を詳しく解説します。
1. 生成AI(Gemini)との融合がさらに加速!「会話型分析」の新機能(プレビュー)
Lookerの生成AI機能「Conversational Analytics(会話型分析)」が大幅にパワーアップし、より自律的で高度なアクションが実行可能になりました。
自然言語でアラートを設定する「エージェント型ワークフロー」
「売上が前日比で10%以上下がったら通知してください」とデータエージェントに自然言語で指示するだけで、アラート設定や通知の作成の機能が提供されています。実際の通知先はLookerの設定や権限に依存しますが、Slackチャンネルやメールへの通知を行うことが可能です。

作成したワークフローは管理画面から編集することが可能になっています。
ダッシュボード上での会話分析の活用
ダッシュボード上でGeminiによる会話分析が利用できるようになり、ダッシュボードの閲覧者がAIと対話しながら深掘り分析を行えるようになります。
Gemini in Lookerの設定を有効化すると、Geminiのチャットにアクセスできるようになり、ダッシュボード上でデータに対する会話分析が利用できるようになります。
通常の会話分析機能と同様にグラフ作成も可能であり、ダッシュボードで可視化されていないデータも分析することができます。
これによって単にダッシュボードの指標を眺めるだけでなく、データから浮かんだ問いを生成AIに尋ねることで、より深い理解や洞察を得ることができます。
2. ダッシュボードの「タブ機能」強化とデザインの微調整
ダッシュボードの「タブ機能」の操作性と配信機能が大幅に強化されました。
ナビゲーションボタンの追加:タブ内に他のタブやページへ遷移するボタンを配置できるようになりました。
「商品カテゴリ」・「出荷量」の青いボタンから別タブに遷移することができます。ハイパーリンクの埋め込みも可能です。
タブの複製:既存のタブをワンクリックで複製し、修正して再利用できます。
選択したタブで「重複」をクリックすると、グラフはそのままでタブを複製することができます。
部分的なスケジュール配信・ダウンロード:ダッシュボード全体ではなく、「特定のタブだけ」、あるいは「選んだいくつかのタブだけ」をPDF等でスケジュール配信・ダウンロードできるようになりました。
タイルのサイズ・レイアウトをより細かく調整可能に(プレビュー)
ダッシュボードのタイルサイズを、極小から特大までの粒度で変更できるようになります。デザインの自由度が増し、より美しく見やすいダッシュボードが作成可能です。
3. データ基盤とのシナジー強化(BigQuery & Snowflake)
Lookerの強みであるセマンティックレイヤーが、接続先データベースとの連携でさらに強化されます。
データベース内分析モデルとの統合(プレビュー)
BigQuery GraphやSnowflakeのセマンティックビューといった、データウェアハウス側の分析モデルとLookerが直接統合されます。これにより、他のBIツールやアプリケーションからデータウェアハウスにアクセスする場合でも、定義の一貫性を保ちやすくなります。
まとめ:データ活用を加速させるLooker
今回紹介したアップデートは、単に便利な機能が増えただけでなく、「AIが自律的にデータを監視・分析する環境」と「ユーザーがより直感的に使えるダッシュボード環境」を両立させる、Lookerの強みがさらに増した内容となっています。特にタブごとの個別配信機能やダッシュボード上の会話分析機能には、日々のデータ利便性を大きく向上させることが期待できます。
プレビュー機能の多くは、Looker管理者が「Gemini in Looker」の設定から有効化することでお試し頂けます。ぜひ自社のLooker環境でも新しい機能を試して、より進化したデータ活用を体験してみてください。
(※本記事で紹介した機能は、今後の正式リリースまでに仕様が変更される可能性があります。最新の状況はGoogle Cloudの公式ドキュメントをご確認ください)