JTUG総会2025において、キーウォーカーはシルバースポンサーとしてブース出展を行いました。
会場が熱気に包まれる中、弊社スポンサーブースで多くの方々が足を止め、そして時に笑い、時に深く納得しながら体験していただけたコンテンツがあります。それが、今回ご紹介する「データ成熟度診断」です。
ブースを訪れた方々の多くは、Tableauを使いこなし、社内のデータ活用を推進するリーダーたち。しかし、お話を伺うと「ツールは入れたけれど、組織としての次のステップが見えない」「AIに挑戦したいが、足元のデータが信用できない」といった、ツールだけでは解決できない“壁”に直面されていました。
そこで私たちは、データ活用のフェーズを「基盤」「AI」「データ活用文化」という3つの軸で評価し、組織の現状をカードゲーム風に可視化する診断を実施しました。
組織を3つのステータスで解剖する
本診断は、単なる現状把握に留まらず、カードゲームのワクワク感と実務的な改善アクションを融合させたUXを提供しています。
Tableau Public へのリンク: データ成熟度診断ダッシュボード
データ活用タイプ
3つのカテゴリの中で最も高いスコアを、その人の「データ活用タイプ」として判定します。
- 基盤構築者:あなたのデータ基盤は強固です!
- AI錬金術師:あなたはAI/MLの可能性を追求しています!
- データ伝道師:あなたは組織の壁を越えてデータを浸透させています!
※全スコアが高い「伝説のデュエリスト」や、逆に「さまよえる亡霊」といった特別判定も。
最優先課題とアドバイス
最もスコアが低かった項目を「最優先課題」として特定。明日から実践できる「個人への提案」と、戦略的な「会社への提言」をセットで提示します。
- 個人への提案:明日から現場やSNSで実践できるキャッチーな行動指針(左側)
- 会社への提言:部署・組織単位で取り組むべき戦略的なアドバイス(右側)
JTUG総会での反響
当日、多くの方が診断結果を見て「あるある!」と声を上げたのが、以下のカードでした。特にデータ基盤周りに課題を抱えている方が多かった印象です。
- 【サイロの迷宮カード】
「必要なデータが複数のシステムに散在していて、統合や抽出に手間がかかっている」という設問に課題がある場合に現れます。 - 【ブラックボックスカード】
「AIツールの導入だけでなく、自社のデータサイエンティストが主体となり、AIモデルの内製化を目指す環境があるか?」という設問に課題がある場合に現れます。
現場から届いた「生の声」
ブースで対応した弊社メンバーからも、データ活用の最前線にいる参加者ならではの傾向が見えてきました。
- 「AI活用」と世間では騒がれていますが、実際はその手前の基盤が整っていない、あるいは属人化が激しいという声が非常に多かったです。業界全体の共通課題だと痛感しました。
- 長所側は「データ伝道師」タイプが圧倒的でした。リテラシーが高い層が集まるJTUG総会だからこそ、「気づき」というよりは「そうなんだよ、わかる……」という課題の再確認に近いリアクションが印象的でしたね。個人として分かってはいても、組織変革の難しさに直面している方が多かったです。
土台がなければAIもTableauも真価を発揮できません。「個人では限界があるけれど、組織として変えていかなければならない」。診断を通じて、そんな決意を新たにされる方が多かったのが、今回の大きな収穫でした。
基盤周りにお困りの方は、弊社の「データ分析基盤サービス」もご活用ください!
社内に散らばったデータを一元化し、「集める・整える」から解放します。
成熟度を一段階上げるために
この診断のゴールは、点数をつけることではありません。「明日から何をするか」を明確にすることです。
- ボトルネックの特定
9つの質問で最も低かった項目こそが、あなたの組織の成長を止めている箇所です。 - スモールステップのアドバイス
「データが散在している」なら、いきなり巨大なシステムを作るのではなく、まずは「データの所在と流れを把握する」ことから始めましょう。 - 経営層へのエビデンス
診断結果は「なぜ今、AIではなく基盤投資が必要なのか」を説明するためのヒントとなるでしょう。
あなたの組織を進化させる次の一手を
「現在地」を正しく把握し、ボトルネックとなっている課題を1つずつ攻略していくことで、必ず道は開けます。
- 基盤は整えたが、活用しきれていない
- 継ぎ足しで作った基盤が限界を迎えている
- AIモデルを構築したいが、専門人材がいなくて進まない
- Tableauダッシュボードは増えたが、全社に広がらない
そう感じた方は、ぜひ一度、キーウォーカーへご相談ください。
Tableauの活用はもちろん、データ基盤の整備からAI実装まで、データサイエンティストが皆様のデータ活用を全力でサポートします。
あなたの組織を進化させる次の一手を、共に見つけましょう。